脆弱X症候群(FXS)
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発達をうながす取り組み(療育)近年、欧米でFXSの治療薬の開発が積極的におこなわれていますが、まだ特効薬として使用できるものはありません。発達の遅れなどの症状が見られる場合は、そのときどきの状況に応じて発達をうながす取り組み(療育)をおこないます療育では、ひとりひとりの発達や特徴に合わせてそれぞれが持つ力を最大限引き出し、できることを少しずつ増やしていきます。できることが増えると、自信が生まれ、自己肯定感が高まります。また、周囲と円滑なコミュニケーションが取れるようになるようサポートします療育は地域の療育センターなどの公的な施設のほか、病院やクリニックなどに併設された施設、民間の施設でも受けることができます。乳幼児の健康診査、就学前検診などで療育機関に紹介されることもありますが、そうでない場合は、主治医の先生、医療機関の地域連携室のソーシャルワーカーに相談してください窓口で相談するときのコツFXSは、日本ではまだよく知られていない病気です。役所の窓口や学校などで、本人の特徴や症状を伝えるときには、「知的(能力)障がい」、「発達障がい」といったことばで伝えると、相手に状況を理解してもらいやすいこともあります

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